食育について
虫歯や歯周病は 多くは普段の生活習慣が関わってきます。
齲蝕や歯周病は多くの慢性疾患と同じで、自己管理ができれば予防できるものです。食生活とブラッシングの改善がその柱になります。健全な食生活、5種類以上の果物、野菜を食べることが、虫歯になりにくいことがアメリカの調査で報告されています。
ムシ歯予防は食育から
虫歯を2本治療しただけという、おおむね良い口腔状態だった中学生が高校2年生の時、健診の紙を学校からもらって受診しました。そして虫歯が10本に増えてました。その原因は部活で喉の渇きを潤すスポーツドリンクを1日1リットル飲んでいたそうです。
後で調べたら一日の砂糖摂取量をはるかに超えた数値でした。これではいくら歯磨きしても虫歯はどんどん
増えます。今一度食生活の見直しが必要ですね。
予防歯科の原点は・・・
予防歯科 はハブラシをきちんとすることは言うまでもなく必然です。ただ一番重要なことは食生活 いわゆる食育です。これがベーシクでこれが守れなければすべてのことが水の泡と消えていきます。とにかく食生活かえていきましょう。
あるサークルでの試みで、3歳児までに基本的に砂糖を摂取しなかった子供たちは虫歯ができなかったという報告がありました。3歳児以降は食事と甘いものの摂取をコントロールして、小学1年生の時虫歯の唾液検査できわめて虫歯リスクが低かったことが検証できたとのことです。このことから食育「食事」の大切さが子供さんの将来への健康に大きく係わってくることが立証されました。
歯質再石灰化促進 機能性ガムの活用法
基本的には、口腔ケアーなかの方法です。
食後の歯磨きの代替
薬剤やストレスにより唾液量が減少している方への応用
スポーツドリンクやジュースなどの酸性飲料や糖質飲料を飲んだ後の口腔ケアーなどです。
口の中では・・・
酸が歯を溶かす「脱灰」と歯を守る「再石灰化」が同時に行われていて、このバランスがとれていれば歯は健康です。ところが何らかの原因で歯を溶かす作用が強くなると、歯の表面からカルシウム分がどんどん溶け出して虫歯が始まります。
プラークは・・・
プラークはただの食べカスではなく、【細菌の塊】です!
この細菌が糖を分解して作る「酸」が虫歯の主な原因です。
文献によると砂糖を摂取しなかった縄文人は、ネバネバのプラークができず、かみ合わせの部分には虫歯がなかったのこと。砂糖の威力すさまじいです。
フッ化物による予防法 新しい歯磨きペーストがでました。かなりの優れものです。
クリンプロ歯磨きペースト
高い虫歯予防効果 歯の再石灰化を促す成分と同時にフッ素を取り込むことに成功(従来品ではない)
fTCPが優れものです、
歯周炎予防効果
薬剤成分「CPC]と「IPMP」が歯肉炎 グリチルリチン酸ジカリウムが歯周病予防効果あり
歯を傷つけにくいペースト
研磨剤粒子が徐々に砕け歯に優しいクリーニング剤です。(3M独自の製法)
ぜひ使っていただきたい優れものです。
1.フッ化物歯面塗布法 (300円)
薬物リン酸フッ化ナトリウム溶液をもちいて綿球などで歯面に塗る方法です。
2.イオン導入法(フッ素)
フッ素イオン導入器、写真のような器具を使用して行う方法です。
トレー付き:5500円 トレーなし:3500円 |
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3.MIペースト使用した予防法
通常 多くの人が使用されている歯磨剤「歯磨き粉」は歯の組織を削る成分の研磨剤が多く含まれています。
これを多く使用されると歯のエナメル質が削れて逆に虫歯になり易い環境になってしまいます。そこで研磨剤の入っていない歯磨き粉でまず歯を磨きます。そしてブラッシング後に MIペーストを歯に塗布する習慣だけで、かなりの虫歯予防効果が期待できます。
因みなMIペーストは歯の再石灰化を促進する物質を多く含んでます。
MIPaste 価格1620円税込
4.簡単虫歯リスク唾液検査 (500円)
フッ素のはたらき
フッ素は歯質を強化し、むし歯の原因菌への抵抗性を高めてくれます。
(1)歯質の強化
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虫歯にかかりやすいか、かかりにくいかを検査するキットです。 |
(1)歯質の強化
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フッ素がむし歯になりかかった部分に取り込まれ、歯の回復(再石灰化)を助けます。 |
(3)ミュータンス菌の抑制
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フッ素の抗菌力により、虫歯の原因菌のひとつであるミュータンス菌の働きを抑えてくれます。 |
唾液検査で分かる、虫歯にかかりやすい人、かかりにくい人
虫歯・歯周病にはかかりやすい人と、かかりにくい人がいます。それは食習慣や生活習慣、内科的な疾患のある・なし、その他の理由に影響されています。
甘いものの取り過ぎ・だらだら食い・・・
砂糖をはじめとする糖質を頻繁にとっていると、歯の表面での虫歯菌(ミュータンス菌)の増殖を招くと同時に、唾液の酸性度を高めるので、虫歯にかかりやすくなります。
喫煙・・・
免疫を低下させ、虫歯菌・歯周病菌の繁殖を招き(抵抗力の低下)、同時に歯肉の血液循環を悪化させて、歯周病の発症と進行を促進します。
1.宿主要因(歯の質)
歯の質ですが、生まれつき丈夫で虫歯になりにくい人もいますが、一般的には予防を心がけないと虫歯になりやすくなります。特に、生えたての歯はまだ軟らかく虫歯に侵されやすいのでフッ素などの歯質強化が必要です。また、溝の深い歯には溝をプラスチックで埋めて予防します。
2.寄生要因(ばい菌)
寄生要因ですが、口腔常在菌が原因です。特に酸を産生しやすいストレプトコッカスミュータンスが代表格です。ブラッシングによる細菌のコントロールが有効です。
3.食物要因(糖類)
食事をすると糖の他、炭水化物も消化酵素の働きで糖になり、それが歯面に付着した細菌の塊(プラーク)の直下で強い酸になり歯を溶かし始めます。ですから、日ごろから、ブラッシングでのプラークコントロールが大切です。また、食事は歯にとっては一種のストレスですので1日3回の食事以外の間食を摂ったり、だらだら食いは致命的です。
3つの原因にそれぞれ働きかけ、輪を小さくすることで、虫歯を予防します。
虫歯治療法としてベストの方法は『予防』です。
虫歯にならない歯、自分自身の天然無垢の歯に勝るものはありません。
(どんな名歯科医がいたとしたとしても)
お口の中のphは、普段は6.7位に維持されています。この状態では絶対虫歯になりません。
(phとは酸やアルカリの程度を示す単位。7は中性、7より大はアルカリ性、小は酸性)
しかし、糖を含んだ飲食物を摂取するとプラーク中の細菌が酸を産生し、phが下がります。phが5.5以下になると酸で歯の表面が溶け出し虫歯になります。